WordPressのカテゴリーはSEO対策にはとても重要です。しかし、初心者ブロガーに限らず多くの方が勘違いやミスをしている部分でもあります。
カテゴリーを設定する場合に気をつける点がいくつか存在します。複数のカテゴリーに一つの記事を設定したり、タグとカテゴリーに同じ名前をつけることは検索エンジンを混乱させ、SEOに悪影響を及ぼします。またカテゴリーを適切に設定していないとユーザーエクスペリエンスを損なうことも忘れてはいけません。
残りの記事では具体的にSEOに効果的なカテゴリーの設定方法についてアメリカの大学で学んだ知識を元に解説しています。
目次
カテゴリーの重要性
ユーザーと検索エンジンの両方にフレンドリーなウェブサイトを作ることがSEOにとって必要不可欠です。検索エンジンに評価してもらいやすいウェブサイトを作っていないと検索上位で表示されるには苦労します。カテゴリーを適切に設置することはその両方にとって有益に働きます。
中規模以上サイトでカテゴリーページの使い方をみると、SEOをわかってる人のサイトかどうか判断できる。
そういう人のサイトはカテゴリーページをワードプレスのデフォルト状態ではなく完全に生かしきってる。
カテゴリーの使い方は戦術でもあり戦略でもあるから、これを出来る人は本当に強いよね。
— 黒SEOの錬金術師 (@kuro_black_seo) December 13, 2018
①ユーザーにとって有益
ユーザーがホームページの情報を簡単に探すことができると期待してはいけません。かなりの確率で迷子になります。例えば、「英語に関するブログ」で100記事持っていたとします。ユーザーが「文法」に関する記事を探したいと思った時に、カテゴリーがないと、かなりめんどくさく時間がかかっていまいます。
この場合、文法に関する記事を全て自分で探す事はほぼ不可能なため、ユーザー体験がかなり損なわれます。カテゴリーを設置することで、ユーザーは自分が探している情報に関連したトピックの一覧を見ることができるので、自分では探すことができなかった情報により容易にたどり着くことができます。
②検索エンジン
例えば、「英語 スピーキング 上達 方法」と検索すると仮定します。ここで、ブログに「スピーキング」のカテゴリーを設置し、そこにスピーキングに関する記事を何本か入れておくと、Googleはそのカテゴリーに対し高い評価を下し、検索ランキングでそのカテゴリーを上位表示する傾向にあります。(近年のGoogleは専門性をより重視するようになったため、同じ系列の記事を同じカテゴリーに入れておくことはSEO的には極めて重要。)
【ブログで稼ぐためにやるべきこと】
・単発記事ではなくカテゴリーでSEOを意識
・記事に関連しないアフィを貼らない
・記事を書く前に記事設計をする
・自分目線ではなく読者目線を意識
・記事同士を繋げる意識を
・一つの記事で一つの悩み解決
・ボタンやテキストリンクを利用基本の7項目です。
— 鈴木太郎@泊まれるコワーキングスペース代表 (@taro8138) December 10, 2018
何か他の関係ないサイトに1本だけ「スピーキング」の記事が属している場合を考えてください。カテゴライズされていない「スピーキング」単体の記事より、「スピーキング」のカテゴリーに入っている10本などの複数の記事をGoogleがより評価するというのは直感でもわかりますよね。
Googleはそれぞれのカテゴリーが何についてまとめられているかを理解することができるので、構造のしっかりとしたサイトをより評価する傾向にあります。
WordPressカテゴリーの設定方法
WordPressのカテゴリーの具体的な設定についてはこちらの記事を参照ください。かなり詳しく説明が書いています。今回のこの記事の趣旨と異なるのでそちらに関しては省かせていただきます。
ブログ記事のカテゴリーについて
サイト上に記事が30記事以下の場合はカテゴリーを設定しなくても問題ないです。SEOの専門家であるBrain Deanのサイトも記事はわずか30記事前後ですがカテゴリーが設定されていません。しかし、ほぼ全てのページが検索上位に表示されています。このビデオでもSEO専門家のNiel Patelが記事数の少ないサイトに対してはカテゴリーを設定しなくても良いと述べています。
複数のカテゴリーを設定しない
よく複数のカテゴリーにチェックを入れる人がいます。このような人たちは、「この記事はカテゴリーAにもBにもCにも含まれるから、ABCにチェックを入れてどのカテゴリーでもその記事を表示させよう」と考えます。これは絶対にやめてください。
WordPressのパーマリンク設定
WordPressのパーマリンク設定では、「サイト名/カテゴリー/投稿名」になっていると思います。これをサイト名/投稿名に変更した方がURLが短くなるので、SEO的には良いです。(WordPressのパーマリンクの適切な設定についてはこちらの記事を参照。)
Googleからペナルティー扱いにされることも?
ここで、上の例のようにカテゴリーABCに一つの投稿を設定した場合、Googleに記事の複製と判断され、SEOに悪影響を及ぼします。最悪の場合、ペナルティを受けることもあります。投稿は必ず1つのカテゴリーのみに属させるように設定してください。また、全ての記事がいずれかのカテゴリーに分類されるようにして、カテゴリーに属していないページをなくすようにしてください。
カテゴリーの数をあまり増やさない
私はよく初心者ブロガーさんのコンサルをよくするのですが、カテゴリーの乱立をよく目にします。カテゴリーでかなり詳細に分けていて、一つのカテゴリーに1記事を入れているような状況をよく目にします。これはSEO上あまりよくありません。Googleは専門性を高く評価する傾向にあります。したがって、同じような分野の記事を同じカテゴリーに入れる方がいいわけです。
カテゴリーとタグに同じ名前をつけない
カテゴリーとタグに同じ名前をつける人がいます。例えば、英語を教えるサイトを持っていた時に、カテゴリーに文法、タグにも文法が存在する場合です。
この場合、Googleはどちらを検索エンジンで上位に表示していいか判断できません。カテゴリーとタグに同じ名前をつけるのは避け、タグはカテゴリーとは別の角度から名前をつけるようにしてください。もしどうしてもカテゴリーとタグに同じ名前をつけたい場合は、タグのページをno indexにしましょう。そうすればGoogleが混乱することはありません。
ランディングページを工夫する
カテゴリーをまとめているページはそのカテゴリーからリンクが集まっているため、検索エンジンから高く評価されます。つまり、そのページには何らかのコンテンツが存在している方がより恩恵を受けます。
カテゴリーのランディングページには、下図のようにそのカテゴリーについての概要を少しまとめて掲載することをオススメします。ユーザーの中には、そのカテゴリーに詳しくない人もいることを忘れてはいけません。カテゴリーの説明にアンカーテキストを含ませ、ユーザーエクスペリエンスを向上させましょう。
パンくずリストを設置する
パンくずリストは、ユーザー、検索エンジン両方にとってフレンドリーです。検索エンジンにはサイトの構造を伝えることができるし、ユーザーは現在自分のいるページを確認することができます。
クローラービリティの高め方
・そもそもGoogleSearchConsoleに登録する
・ブログを常に更新する
・サイトマップを設定
・クローラーを呼ぶ(仕組みを作る)
・内部リンクを増やす
・サイト構造をシンプルに
・パンくずリストを作るクローラーの動きを理解することはSEOにとってすごく大切ですよ〜!
— ソルティー@ブログアーティスト (@Solty_gn) December 23, 2018
先ほど述べたように、複数のカテゴリーにまたがる投稿はやめてください。
「サイト名/カテゴリーA/投稿Z」
「サイト名/カテゴリーB/投稿Z」
「サイト名/カテゴリーC/投稿Z」
このような時、パンくずリストで投稿Zはどこに所属するかという問題が発生します。
またパンくずリストは、ユーザーの離脱を防ぎます。パンくずリストをクリックさせることによって、別のカテゴリーにユーザーを送ることができます。パンくずリストを設置してSEOを改善しましょう。WordPressを使っている人は、Breadcrumb NavXTでパンくずリストの設定が可能です。
結論
ユーザーと検索エンジンの両方にとって、フレンドリーなサイトを作ることはSEOにおいて非常に大事で、カテゴリーはその二つに影響を及ぼします。カテゴリー設置はサイトの構造を伝える上で、特に検索エンジンに対して重要な役割を果たします。
また、タグとの使い分けも混乱しやすく、多くの人がSEOに見知らぬうちに悪影響を及ぼしています。皆さん、時間のある時にカテゴリーを効果的に設置してSEOを改善しましょう。
この記事が少しでも皆様のお役に立てたらなと思います。