アメリカ留学で鬱病になるケースはかなり多いです。
ストレスで円形脱毛症になる方、ホームシックになる方等、キラキラした留学生活とはかけ離れた現実に直面する場合が少なくありません。実際私もアメリカに留学しストレスがやばすぎて精神的におかしくなりそうな時期がありました。
この記事ではなぜアメリカに来た留学生が鬱病に悩む可能性があるかについて解説します。
目次
1 授業中に発言できない
多くの日本人学生が抱える問題がこれです。
”授業中に発言できない”
人前で自分の意見を言うことに慣れていない日本人はアメリカ留学で必ずこれに苦戦します。一方、他の国から来た留学生は授業中にバンバン発言します。
日本の時と変わらない
留学前には積極的にクラスに参加して良い成績を収めると思っていたものの、実際蓋を開けてみれば、クラスの隅でじっと座り皆の発言を聞いているだけなんてこともよくあります。この時自己嫌悪してしまい、大きなストレスを抱えてしまいます。日本にいるときと変わっていない自分に絶望することもあります。
2 英語が思ったより上達しない
アメリカ留学中に英語が思ったより上達しないことはかなりあるあるです。私自身もかなりこの問題に今もなお悩まされています。英語はどうしても上達するのにかなり時間がかかってしまいますし、それはアメリカにいても変わりません。アメリカ留学すれば英語が伸びるだろうと思っていてもスピーキングが全く伸びずにストレスを抱える学生は山ほどいます。
英語が上達しない理由
留学しても英語が上達しない理由は主にこれです。
・日本人とばかり話す
・そもそも英語が話せない
・アウトプットの練習ができていない
3 アメリカ人の友達ができない
アメリカ人の友達を作るのは簡単ではありません。もしあなたがshyだった場合、アメリカ人はなかなか友達になってくれません。アメリカは自分から話す文化なので待ちの姿勢では上手くいきません。アメリカ人は話すのが好きなので、静かにしていると、「この人は具合が悪いのか?」と勘違いされる場合もあります。
せっかくアメリカに来たのに・・
せっかくアメリカに来たのに留学生の友達ばかりでアメリカ人の友達がなかなかできないと悩む学生は少なくありません。特に語学留学している場合は、アメリカ人と触れ合う機会がほとんどないので、アメリカ留学をしているにも関わらずアメリカ人と友達になれずに留学が終了するパターンも少なくありません。
4 課題が多く単調な毎日
アメリカの大学は課題が多く大変な日々が続きます。アメリカ人ですら課題をこなすので大変なのに、彼らと同じ量の課題をこなさなければいけません。授業ですらまともについていけないのに、家に帰って授業を理解し、課題に取り組み、次の授業の予習をするだけで1日が終わります。
日本に帰りたいと思うことも・・
このような単調な毎日がずっと続くと誰だってストレスを抱えます。アメリカ留学前にアメリカの大学は大変だと聞いているとは思いますが実際に体験してみるとやはり辛く、日本に帰りたいと思うこともでてくるでしょう。私もアメリカで週一プレゼンテーションや、次の日までにPDF70枚のビジネスケーススタディーを読んでこいと言われたり、大量のエッセイを課されたりと決して簡単とは言えない課題ばかりでした。
5 リフレッシュができない
アメリカ留学で抱えたストレスを発散するために誘われたパーティーなどに参加してストレスを発散しようと思っても、日本人にとってそのパーティーが逆にストレスを招くことは少なくありません。パーティーで知らない人と英語で話さなくてはいけなかったり、爆音の音楽に合わせてダンスをしなければいけなかったりと多くの日本人は楽しめません。
アメリカの田舎は何もない
また田舎の大学に行ってしまうと週末に遊ぶ場所がないため、毎日課題がきついにも関わらず週末もリフレッシュできない可能性も無きにしもあらずです。アメリカはほとんどの場所で公共交通機関が死んでいるので車がないとどこにも遊びにいけません。遊びに行くとしてもお金がかなりかかるので金銭的にあまり裕福ではない学生にはかなり辛いです。
6 アメリカで就職先がない
アメリカの大学で辛い思いをして頑張ってきたのに、残念ですがほとんどの場合、アメリカでの就活に超絶苦戦します。100社以上アプライしてもメールすら返ってこないこともざらにあります。頑張ってUCLAなどの有名大学に行っても専攻が悪ければ就職先はほぼないと言っても過言ではないでしょう。
アメリカ人ですら就職がない状況
ニューヨークやカリフォルニアなどの仕事の競争率の高い場所では就労経験のない新卒の学生を雇ってくれる企業はほとんどありません(コンピューターサイエンスなどの専攻を除く)。私の知り合いではUCLA卒のアメリカ人で服屋でバイトする人、レストランで働く人等もいます。外国人としてアメリカで学卒の状態で就活するとストレスで精神的に病む学生は少なくありません。(外国人は3か月以内に仕事を探せないと強制退去になる。)
アメリカ就職について詳しく知りたい方は以下の記事を参照ください。
7 アメリカに残りたくても残れない
“アメリカに残りたい”と思う学生は少なくないでしょう。しかし現実的にアメリカに学生でいる状態でアメリカに移住するのは結婚以外ほぼ無理になっています。運良く抽選に突破し、アメリカの企業にスポンサーしてもらい就労ビザが取れるような学生はほんの一握りしかいません。
日本に帰るしかない
私は今までアメリカに残ろうとした学生で実際に残れた人をほとんど知りません。頑張ってアメリカに残る方法を模索してもどれも現実的に不可能なため皆帰国を余儀なくされます。せっかく頑張ってアメリカに留学して大学を卒業しても残れても1年間しかないという現実はかなり辛いでしょう。
8 友達が帰国していく
運良くアメリカに残ることができたとしても同じプログラムの留学生のほとんどは帰国してしまいます。したがってアメリカにいた友達がどんどん減っていきます(私が今この問題に直面しています)。仲の良い友達が次々に帰国するのは精神的に割ときます。
アメリカ人の友達もいなくなる
これは同様にアメリカ人の友達にも起きます。大学を終えるとアメリカ人の友達の多くは実家に帰ったり、仕事で他の州に移動したりするので大学付近にstayする人はかなり減ります。大学を卒業してから他の場所に引っ越す日本人留学生はほとんどいないので、孤独を味わうようになります。家族もいないアメリカで孤独と戦っていくのはストレスがかかるため精神的に辛くなりがちです。
9 金銭的に辛い
アメリカは日本と比べて物価がかなり高いです。特に東海岸と西海岸は物価が高すぎてびっくりします。私が住んでいるロサンゼルスでは平均家賃が20万円しますし、アメリカの大学の授業料はクソ高いので普段の生活を節約する他なくなります。この状態ではリフレッシュをすることも厳しくなります。
せっかく高いお金を払ったのに・・
またアメリカで仕事が取れないと数千万円払ってくれた親に申し訳ないという気持ちが出てくるので、自己嫌悪になります。仕事がない状態で長期間生活することも金銭的に厳しいので精神的に辛くなります。
どうやればストレスを軽減できるか?
アメリカ留学に精神的にきついと感じたら、自分を追い込むのはすぐさまやめましょう。日本人の多くのは完璧主義のため、自分と他人を比較しがちです。アメリカはあなたの国ではありません。競争の最も激しいアメリカで外国人として成功するのは難しいことです。
アメリカ留学を修行と思わない
「これは修行だ」と思い、自分にストレスをかけるのは本当によくありません。人間精神的に余裕がなくなってくると本当におかしくなります。私もそのような時期がアメリカで少しあり大変苦労しました。
辛くなった時には以下のことを参考してください。
・誰でもいいから相談できる仲間を作る
・成功者や他人と比較しない
・環境を変える(留学先を変える)
辛くなった時は
“It’s not the end of the world.”
という言葉を自分に言い聞かせましょう。直訳すると「これは世界の終わりではない。」また次があるから大丈夫だよぐらいの気軽の気持ちでいることがアメリカ留学には必須です。きつい時は休んでしまおうぐらいの気持ちでないとアメリカで外国人として生き残るのは大変です。